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10月25日(木)「Fuck Everybody」

 昨日の中村哲医師の話を聞いていて、本筋と全然違う所で面白いと思ったのは、「アフガニスタンの人達は、これだけ飢餓や戦争の脅威にさらされていても表情が明るいです。日本から来るボランティアのほうがよっぽど顔が暗い」という話。

 「失うものがある人は心配で、表情が暗くなるんです。命以外に失うものがない人は明るいんです」とも言われていたが、もう一つ「助け合い」の精神があるからじゃないだろうか。

 砂漠を畑に変えるために灌漑施設を工事していると聞けば、人がどこからともなく集まってきて、皆で力をあわせて水路を拓く。

 そういった「助け合い」の精神がある所は、皆が明るい。

 マイケル・ムーアの「sicko」とか、前の「ボウリング・フォー・コロンバイン」とか観ていて思うのは、この監督、難しいことを言っているんじゃなくて、「(ボウリング・フォー・コロンバイン)の最後にでてくる『FUCK EVERYBODY』の帽子を被った男、ああいうのではダメなんだ」ということに主張が尽きるのではないか。

 つまり、「自分だけ良けりゃいい、他の奴らなんか知らねぇ」みたいな態度が、世の中を悪くしている。健康保険の制度にしても、一部の人間だけがメチャクチャ儲けられる社会のしくみはおかしくて、皆で助け合うような仕組みにしたらどうかと、そういうことなんじゃないだろうか。

 
 インターネットの世界なんかが、匿名性に増長されて顕著だけど、自分だけ良けりゃいい、他人なんて知るか、というような傾向がますます激しくなってきてるような気がします。そういうことをしてるとみんな顔が暗くなっちゃうよ。

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