« 5月4日(木)「ムネオさんのこと」 | Main | 5月5日(金)「Radio,Radio」 »

5月6日(土)「誰がために鐘は鳴る」

 レイモンド・カヴァーの『大聖堂』なんかを再読してみて、何でこんなすごい小説だということに(あまり)気が付かなかったんだろうと思う。「ささやかだけど役に立つこと」などの救いのなさとほんの少しの救済の可能性など、結局割と長く生きてきて、救いのない事柄に沢山逢うようになって、「そうだよな。救いのないことってほんとにいっぱいあるものな」と分かるようになったのかもしれない。

 死、病気、突然の不幸・・・人は何故、厳しい、救いようのないような生を生きなければならないのか?

 答えは分からないけれども、そのような時、ジョン・ダンの詩を思い出す。

なんびとも一島嶼にてはあらず、
なんびともみずからにして全きはなし、
人はみな 大陸(くが)の一塊(ひとくれ)、
本土のひとひら
そのひとひらの 土塊(つちくれ)を、波のきたりて洗いゆけば、
洗われしだけ欧州の土の失せるは、さながらに岬の失せるなり、
汝が友どちや 汝(なれ)みずからの 荘園(その)の失せるなり、
なんびとのみまかりゆくもこれに似て、
みずからを 殺(そ)ぐにひとし、
そはわれもまた人類の一部なれば、
ゆえに問うなかれ、
誰がために鐘は鳴るやと、
そは汝がために鳴るなれば

No man is an island,
Entire of itself.
Each is a piece of the continent,
A part of the main.
If a clod be washed away by the sea,
Europe is the less.
As well as if a promontory were.
As well as if a manner of thine own
Or of thine friend's were.
Each man's death diminishes me,
For I am involved in mankind.
Therefore, send not to know
For whom the bell tolls,
It tolls for thee.

John Donne
Devotions upon Emergent Occasions, no. 17 (Meditation)1624 (published)

|

« 5月4日(木)「ムネオさんのこと」 | Main | 5月5日(金)「Radio,Radio」 »

Comments

so informative, thanks to tell us.

Posted by: nikelefiellaw | 2010.09.30 11:17 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 5月6日(土)「誰がために鐘は鳴る」:

« 5月4日(木)「ムネオさんのこと」 | Main | 5月5日(金)「Radio,Radio」 »