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7月22日(金)「世界文明フォーラム2005」

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 国連大学にて、「世界文明フォーラム2005」というコンファレンスが行われた。主催は、国際交流基金、総合研究開発機構、国際連合大学。

 タイトルだけだと怪しげだが、サブタイトルは「世界の新たな枠組みを目指して-いかにして世界の若者の心を一つにし、対立を乗り越えるか-」というもの。

 三部構成になっていて、一部がどちらかというとグローバル・ガバナンス(世界統治?)の問題、二部が人材開発、三部が文化といったテーマで分かれている。


 開会挨拶がノーベル賞経済学者での平等・開発などで有名なアマルティア・センハーバード大学教授。

 最初、ヨボヨボと喋っている感じがしたので、「この人、書くのは上手だけど喋るのは下手なタイプの教授なのかな」と思っていたら大間違い。多様性や民主主義、自由と正義について語りだすと、静かだけど熱い。うーーむ、これは驚き。学問とは情熱だと改めて思った次第。

世界の指導者の8割はキリスト教徒かイスラム教シーア派だったりするし、インドの様な多くの人口を持つ国が、国際社会でそれなりの存在感を得ているとはいえない。世界は多様性を受け入れているとはいえない状態だ。

 色々な多様性というものは受け入れていくことが出来る。自分の中にもアメリカ人、インド系、テニスが好き、・・・など色々な要素があるだろう。他人の多様性を受け入れないということはできない。

 民主主義に目を向けると、日本で最初の憲法であるプリンス聖徳の17条憲法には、「皆で相談して決めよう(17条)」と言うことが書いてある。他の民z区を見ても同じようなルールがある。民主主義というのは普遍的なものだ。ネルソンマンデラによると民主主義とは「言論の自由(Freedon of Speach)」だ。

 我々は自由(Freedom)と正義(JUstice)を実現していく為に努力せねばならない。もちろん、世界政府なんていうのはまだできそうに無い。世界中で使われている銃器の85%はG8の国で作られている。

 しかし、世界政府が無くとも私達は参加(Participation)したり批判(Criticize)することはできるのだ。ボブ・ゲルドフをみて下さい。彼のような方法でだって参加することはできるのです。

 というような話で、ボブ・ゲルドフまで出てきたのはたまげたなぁ。ちなみにボブ・ゲルドフというのはイギリスのロックバンド、ブームタウンラッツのヴォーカリストで20数年前に、アフリカの貧困を救う為にチャリティーレコードやライブ・エイドを企画した人です。

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 その次にプログラムには無かったのでビックリしたんだけど、小泉首相がやってきて挨拶。原稿も無しでこういったテーマについて10分近くも語れると言うことは、ある程度関心があるからだろう。見直したぜ、純ちゃん。なんだか小泉政権もそろそろ終わり近くになって、客観的にみれるせいか、意外といいな小泉純一郎。これまでの総理で、自分の言葉でこういった世界の平和や共存について語った首相なんてそういなかっただろ?この前はエイズ基金に5億ドルぽんと出したしな。


 第一部は、神戸大学の五百旗頭教授をモデレーターに、セイエド・モハンマド・アリ・アブダビ(イラン大統領顧問)、フランシス・フクヤマ(ジョンズ・ホプキンス大教授)、オリヴィエ・ジスカール・デスタン(前INSEAD経営学院長、元大統領の弟)、サーリ・ヌセイベ(アル・コドゥス大教授)、小野晋也衆議院議員など。

『歴史の終わり』で有名なフランシス・フクヤマ教授はもっとゴッツイ人かと思ったら、もろ日本人だった。後でアメリカン・エンタープライズ・インティチュートのクリストファー君に聞いたら、「そりゃ日系三世だもの」とのこと。「でも、フウランシスって何だよ、フランス人みたいじゃん!」と抗議すると「フランス系の名前はiとeで男女使い分けるんだよ。でも周りはフランクって呼んでるよ」とのことでした。


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夜は、中国大使館の政治部の方に招かれて、大使館で懇親会。

 今、中国と日本とは色々と緊張関係にあり世間で騒がれているけれど、偏狭なナショナリズムの原因としてはお互いよく知らないということがある。

 近場にいると日本人だ韓国人だ中国人だと、お互いえらく違うように思えるけど、例えばロンドンなんかにいて世界各国の人の中にいると、ほとんど同じと言うか黙ってても通じるメンタリティというのはかなり近い。
 
 熊参事官も、靖国問題で中国が問題としているのは参拝がどうことというより、靖国参拝を契機として軍事的なものを美化していこうという傾向なのだというような話をしていて、結構はっきりものを言う。

 日本にとって恐れるべきは、中国のエリート層というのはどんどん米英などで勉強してきて、とてつもなくグローバル化しているということだ。人材で負けてしまうのが一番の心配です。


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